「理由は歴史です」
「ユダヤ教徒のあなたが、イスラム教徒を支援する団体で働く理由は?」と尋ねた私に、カーンは「歴史です」と即答した。
「社会が違いに不寛容になったとき、歴史的に最初に苦しんできたのが私たちユダヤ人です。私の信教の自由を守って
いるのも、イスラム教徒の友人を守っているのも、同じ合衆国憲法なのです」
(平成28年12月4日<日>朝日新聞グローブ第188号「トランプがきた ポピュリズムと民主主義」より)
この記事を読んで、水平社宣言の「我々がエタである事を誇り得る時が来たのだ」「人の世の冷たさがどんなに冷たいか、
人間をいたわる事が何であるかをよく知っている」の件(くだり)を想起した。
「歴史的な事実というサンプルから導き出される歴史的な一般法則」(経験論の手法の帰納法にもとづく)についても考えた。
2016/12/04 12:57